体験談

元ICU看護師の私が重症心身障害児の放課後デイサービスで働いて感じた共通点

kanako
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病院から飛び出していろいろチャレンジしているかなこです!

病院を飛び出してから今までやってきたことを簡単に説明すると

2020年1月にICU看護師退職→失業保険受給ニート(専業主婦)→パーソナルジムでトレーナーのバイト→産業保健師への転職活動失敗→今後に悩む→トレーナーやめる→2020年7月フリーで働いていくことを決意→ライター、SNS運営、ボディメイク事業に挑戦→重症心身障害児の放課後デイサービス+保健指導のお仕事スタート→重心児デイはやめて2020年10月から訪問看護スタート→現在に至る。

1年を通じて本当にいろんなことをやってきました。

ブログをしばらく放置してしまったので、今までの出来事を振り返り、どんなことがどんな学びに繋がったのか整理していきたいと思います。

今回の記事では元ICU看護師の私が重症心身障害児の放課後デイサービスで働いてみて感じた

  • ICUの看護と重症心身障害児の看護の共通点

 

をお伝えします!

ICUの看護と重症心身障害児の看護は少し似ている。

重症心身障害児の放課後デイサービスって何?どんなところ?

という方はこちらのブログをご覧ください♪

重症心身障害児の放課後デイサービスってどんなところなの? 元々ICU看護師として働いていた私ですが、健康×予防×QOL向上に携わるお仕事がしたい!と思い退職しました。 医療的ケアが...

重症心身障害児の看護はICU看護と似ているものがあると感じました。

共通点は

  • 子ども達は自分で異常を言えない
  • 看護師は先回りして必要なケアを考えて実践していく
  • 家族看護も大事

の3つです。

子ども達は自分で異常を言えない

一般病棟の患者さんは、どこが痛いとか、何をしてほしいとか、訴えが明確にあるかと思います。

ICUにいる患者さんは人工呼吸器を使っていたり、状態が悪いことで意識がない状態だったりと、自分で何が問題なのか言うことができません。

そのため、モニターや全身状態をよく観察して異常の早期発見に努めることがICU看護師の役割でした。

 

“声なき声を聞け”

“アラームは患者さんからの訴えだと思え”

 

と新人看護師だった頃に先輩に言われました。

アラームが鳴っていることに気づかないと強く注意されたのが懐かしいです。

アラームが鳴れば自分の受け持ちでなくとも即座にモニターを確認し、直接患者さんの状態を確認するために駆け付けました。

このときの教えが重症心身障害児のケアでも活かされました。

看護師は先回りして必要なケアを考えて実践していく

生まれつき(もしくは後天的に)重い障害を持っている子供たちは、(ある程度の差はあるものの)しゃべることはできませんし、自分で動くこともできません。

大人の手がないと生きていくことができません。

看護師は子供たちをよく観察して異常の早期発見に努める必要があります。

胃ろうからの食事介助や

おむつ交換、入浴介助といった清潔に関すること

筋肉を刺激するためのリハビリといった活動に関すること

危険なものが周りにないように環境を整えることなど

身の回りのことを本人に代わって配慮して、子どもが心地よく生活できるように支援することが重症心身障害児の看護の一つです。

家族看護も大事

ICUでは意識のない患者さんを不安そうに見守る家族の姿をよくみます。

Leskeの研究によるとクリティカルな患者家族には「保証」「情報」「接近」「安楽」「サポート」の5つのニーズがあるといいます。

家族は状態がどうなるか分からない不安を抱えていることが多く、

  • 可能な限り最善のケアを行ってほしい「保証」のニード
  • 今どんな状態なのか、これからどうなっていくのか知りたい「情報」のニード
  • なるべく近くで見守りたい「接近」のニード
  • 室内が快適な環境である「安楽」のニード
  • いつでも頼っても大丈夫な態勢があること、支えてもらいたい「サポート」のニード

を満たすことがICU看護師の役割の一つです。

参考文献

『重症患者家族のニーズに対するクリティカルケア看護師の認知構造モデルの構築』

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaccn/8/1/8_17/_pdf

 

これって重症心身障害児の看護でもまったく同じことが言えるなぁと感じます。

 

重症心身障害児の放課後デイサービスは、一時的に子どもたちをお預かりします。

  • 最善のケアをしてほしい
  • 何かあれば教えてほしい
  • 安心・安全な環境でのびのび育ってほしい
  • いつでも頼っても大丈夫だという拠り所を得たい

といった家族のニードを満たすことが看護師の役割だと感じました。

まとめ

元ICU看護師の私が重症心身障害児の放課後デイサービスで働いてみたことで、ICU看護と重症心身障害児看護の共通点を見つけることができました。

身体的にも精神的にも障害がある子供たちはICUの患者さんと同様に自分で異常を言えない場合が多く、看護師は先回りして必要なケアを考えて実践していく必要があります。

クリティカルな領域にある家族とは状況は違いますが、ICUでの家族看護と同じように「保証」「情報」「接近」「安楽」「サポート」という5つのニードを満たすための関わりが大切だと感じました。

看護師は専門とする領域によって必要な知識やスキルは変わってきますが、ICUと重症心身障害児施設では共通とする考えがあり、まったく違うものではありませんでした。

重症心身障害児の施設や放課後デイサービスに興味がある方の参考になれば幸いです♪