私は病院でバリバリICU看護師をやっていた時代に「ICU看護師特化ブログ」を書いてTwitter運用していたら思った以上に反響があって身バレした経験があります。
最近はブログを書く方がとても増えましたが、くれぐれも身バレしないように気を付けてくださいね!!(血涙)
この記事では
- 身バレした原因と経緯
- 身バレしたときの気持ち
- 身バレ後の対応
- 身バレしないためにやるべきこと
をお伝えします!
現役看護師さんでブログを書いている方必見の内容です☆
看護師ブログが師長に見つかるまで
ブログスタート~アクセス数が順調に伸びる~
私がブログを書き始めたのは2019年のことでした。
最初から課金する勇気がなかったので、はてなブログの無料版からスタートしました。
アクセス数が増えたら有料のはてなブログProに切り替えようと思い、毎日記事を書いてTwitterに載せていました。
はてなブログは交流もできるので、「スター」というブログ見ましたマークを片っ端からつけ、よかったと思った記事にはコメントを残し、自分のブログをみてもらうようにたくさん工夫をしていました。
そんな努力もあって、割とすぐにはてなブックマークにのったり、スマートニュースにのったり、半年で2万アクセスを到達していました。
いろんな人にみてもらえて調子に乗り出す
アクセス数が順調に増えて、反応をもらえることが嬉しくて、ブログを書くことにはまりました。
現役ICU看護師だからこそ知っている世界をICU看護を知りたい方や一般の方にも知ってもらいたい。
「自分の経験を誰かに伝えることで誰かの役に立ちたい」
そんな気持ちで書いていました。
ブログを書くことは楽しかったし、ストレス発散になっていました。
調子に乗り出した私はよりリアリティのある感情に響く記事を書きました。
働く中でイラっとしたことがあって、自分の感情が動いた話を記事にしたのです。
ツイートがバズる
140文字で表現をするTwitterは、短く分かりやすくメッセージを伝える良い練習の場です。
記事の紹介ツイートは毎日していました。
そんな中、職場であった衝撃的なことを呟いたところ、そちらのほうに思った以上の反響をもらいました。
その時の私はちょっとしたつぶやきだと思っていました・・・
アクセス数が急に伸び始める
呟きがバズった効果なのか、ブログのアクセス数が伸びました。
急に増えました。
アクセス数が増えるのは嬉しいものですよね。
師長からの声掛け
いつも通り仕事をしていました。
情報収集を終えて、受け持ち患者さんの状態をチェックしたあとのこと。
師長から「ちょっと話があるから、いつでもいいからきてくれる?」と軽い声掛けがありました。
特に急ぎの用事もなかったので、周りの状況を見て一度フロアから去っても大丈夫なことを確認してから、師長室に向かいました。
衝撃の一言
なんの話だろう?とケロッとした感じで師長さんに声をかけました。
そこで言われた言葉はシンプルです。
「ブログ、やってる?」
心の中で衝撃が走ります。
こんなにシンプルに心をえぐってくる言葉ってある??
どうやら外部から連絡があったようです。
「これは、おたくの病院のICUのことじゃないですか?」と。
ブログとTwitterに書いてある内容を師長の口からきくことになるとは夢にも思っていませんでした。
とっさに「ブログは書いていません」「知りません」といえばよかったのかもしれませんが、
私には言えませんでした。
嘘がつけませんでした。
身に覚えのありすぎる内容を言われすぎて、血の気が引きました。
看護師の直感(師長レベルとなれば)嘘をついていることくらいすぐわかるでしょう。
嘘をつくのは無理でした。
看護師ブログが身バレした時の気持ち
どん底の日々がはじまる
午前中の、結構早い時間に言われたのでその日は一日中最悪な気持ちでした。
師長に呼ばれるまでの記憶はあるのにそれ以降の記憶がありません。
↓↓ここから師長に呼び出されたその日のうちに書いた記事からの抜粋です(ブログが問題なのにその日のうちにブログ記事を書いているの我ながらウケる)↓↓
ここまでやってきたのに、すべて消さなくちゃいけなくなって、
本当に、本当に悲しくて悔しい。
自分のリスクマネジメントの乏しさが招いたことなので仕方がありませんが・・・
- 一つ一つのブログ記事にかけた時間
- アドセンスに合格するために勉強したこと
- いろんなことを試してきた時間、読まれるブログにするための努力
全部が無駄になってしまった…
取得した独自ドメインはもう使えないな・・・
1年分のはてなPro代金払ってるのに、捨てるのかぁ・・・
たくさん記事書いたのになぁ
無駄になっちゃったな・・・
悲しい
悔しい
恨めしい
そんな気持ち。
ということでした!!
ブログに対する思いが捨てきれず、
そのあと懲りずにこうやって新しいブログを立ち上げてブログを書いています。
看護師ブログが身バレした原因
私のICU看護師特化型ブログが身バレしたきっかけは「Twitter」でした!
Twitterで呟いた内容に問題がありました。
その時の私はこれくらい呟いてもいいだろう、と思っていたのです。
詳しいことは書けませんが、こんなことを書いたのが原因です↓
該当者が見ればわかるであろう内容を発信していた
組織に属している人でなければ知ることはないことを呟いていました。
プロフィール画像のイラストがリアルすぎた
当時イラストレーターのかいちさんに書いていただいたプロフィール画像を使っていました。
なるべく自分に似ているほうがいいと思っていたので、職場の雰囲気も残したようなプロフィール画像を描いていただいて、とてもお気に入りでした。
元職場がばれてしまうので今は活用できていません・・・
お蔵入りにしてごめんなさい( ;∀;)
感情的になっていた
イラっとすることってあるじゃないですか・・・
感情が動くとエネルギーが増えるんです。
そのエネルギーの発散の仕方が私の場合ブログで、当事者が見ればわかるくらい、リアルに書きすぎてしまいました。(愚痴は書いちゃダメ)
おそるべしTwitterの拡散力
ブログの告知の方法の一つとして、Twitterを活用していたのですが、「140文字で、分かりやすく、共感や興味をもってもらえるような言葉」を意識して発信していた結果、一つのツイートに「約70個のいいね」がついていました。
最近のTwitterは、「いいね」されたものがフォローしていない人にも見えるようになっています。
Twitterでの活動を活発にしてしまったことで、今まで届かなかった身近な関係者の目にも留まるようになってしまったのでした。
身バレ後の対応
ブログとTwitterを削除
ブログはすべて下書きに戻しました。
Twitterはアカウント名、IDを変えてすべて初期化しました。
それまでの努力が一瞬で消えた瞬間は悲しかったです・・・
医療従事者が身バレしないために注意すべきこと
- 関係者がみたらすぐに分かるような、個人が特定されうる内容を発信してはいけない
- 他人のことを書くときはプライバシーに配慮すること
- 医療現場のリアルな出来事や情報発信はNG
- 愚痴を書いてはいけない
- 年齢や職業、リアルな容姿を明かすべきではない(写真やリアルなプロフ画像はNG)
医療従事者が身バレしないために注意すべきことを、私自信の経験からまとめましたが、一般常識の範囲内のことですよね。
かつての私はこんな当たり前のことができていませんでした・・・恥ずかしいです。
関係者がみたらすぐに分かるような、個人が特定される内容を発信してはいけない
言わずもがな。
医療現場でのリアルな出来事や個人情報を発信してはいけない
医療現場のことを伝えるにしても、詳細を伏せたり、詳しいことはぼかしたり、フィクションを交えるのも良いかもしれません。
医療現場での情報を漏らすをどうなるかはみなさんよくご存じですよね。
- 病院から訴えられるリスク
- 外部から病院が訴えられるリスク
- 情報漏洩で自分自身が消されるリスク
- 法律違反で6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金の可能性
保健師助産師看護師法では以下のように述べています。
第42条の2 看護職は業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない
第42条の3 これに反した者は、6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処される
保健師助産師看護師法
保健師助産師看護師法以外にも以下の4つの法律で
業務上知り得た人の秘密を保持しなければならない旨が罰則とともに定められています。
- 刑法(第134条1項)
- 母体保護法(第27条)
- 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(第53条)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(第73条)
日本看護協会は看護職が書くブログについて以下のように注意を呼び掛けています。
看護職が書くブログにおいて、個人情報と気付かずに掲載してしまうものとして、以下の例がある。
- 著者がどこの施設に勤めているかを推測できる状態で、患者や利用者の病状等を記載すること
- 患者又は利用者等、もしくはその家族について、本名や職業、家族構成などを記載すること
- 患者又は利用者等、もしくはその家族について、写真や動画を掲載すること
- 患者又は利用者等の病状や個人情報を含む会話等を記載すること
看護職として不特定多数に発信する際には、記載した内容に個人情報と捉えられる内容は含まれていないか掲載前に慎重に見直し、倫理的なトラブルを未然に防ぐことが重要である。
日本看護協会個人情報と倫理
ブログやSNSで発信をする人は本当に本当に個人情報の取り扱いには注意するべきです。
愚痴を書いてはいけない
職場であった嫌なこととか
お局から何されたとか
言いたくなりますよね。
患者さんの情報を載せてはいけないのはもちろんですが、職場の同僚のことも注意する必要があります。
いろんな要素が合わさって、芋づる式でばれることがあります。
本人がみたらどう思うか?
よく考えて書くようにしましょう。
年齢や職業、リアルな容姿を明かすべきではない
ばれたくない人は、自分の顔写真を載せたり、職場の服装が分かる写真を載せたり、リアルなプロフィール画像にするのはNGです!
看護師〇年目とか、
どこに配属されているとか、
どんな地域にいるとか、
単体では個人の特定にならなくても、つぶやいている内容を経時的にみて分かることがあります。
匿名アカウントで職場にばれたくない方は年齢や職業、リアルな容姿、いつどこに行ったなどは明かさないようにしましょう。
身バレしても良い覚悟をもつこと
ここまで身バレした原因と経緯、思いや身バレしない対策お伝えしましたが、
そもそも!
身バレしてもいい!と思えるくらい自信のあるコンテンツを提供したり、誰も傷つくことのない、トラブルが発生しない発信をしていたり、身近な人に見られても大丈夫な内容を書いていれば
ばれたとしても大丈夫だと思うんです。
その発信が誰かの役に立っているという実績があれば、ばれても別に痛くも痒くもないですよね・・・?(ですよね??)
身バレしても良いという覚悟と、
自分の作っているもの対する自信
をもちましょう!
最後に
とても長くなってしまいましたが、看護師ブログが身バレして師長に呼び出されたお話をしました。
個人情報の取り扱いって大事ですよね。
身バレしたくない方は個人が特定されないよう注意していきましょう!
絶対にバレないとは限らないので、最初から身近な人に見られても恥ずかしくない内容を書いたり、自分の作ったものに対する自信をもって、身バレしてもいいという覚悟を持っておくと良いと思います!
最後まで見ていただきありがとうございました(^^♪