LIFE

キャリアに悩む私が『苦しかったときの話をしようか』を読んで考えさせられたこと

以前私はこんなツイートをしました。

この目的は、自分では選ばないであろう本に出会いたい!というものでした。

自分の主観で判断すると、どうしても偏りがでてしまうもの。

様々な方からオススメの本を紹介していただきましたが、今回注目したのは

日本で有名なマーケターである、盛岡毅さんが書いた『苦しかったときの話をしようか』です。

 

ビジネスマンの父が大学2年生の娘に向けて書いた本ということもあり、とても読みやすい内容です!男性ビジネスマンがターゲットとも呼ばれる一冊ですが、2年10か月で仕事を辞めて次の道を模索中の現在25歳女性の私にはとても学びになる本でした。

やりたいことが分からない方

ストレートで看護師になった方

キャリアに悩んでいる方

働くすべての方

にぜひ読んでもらいたいです!

苦しかったときの話をしようか~ビジネスマンの父が我が子のために書き溜めた「働くことの本質」~

著者はUSJをV字回復させたことで有名なマーケターの森岡毅さん。

そもそもマーケターってなんやねん。マーケティング?聞いたことあるけどなんなの?USJをV字回復させるって何がそんなにすごいの??うーんわからん!という

ビジネスに疎い今の私(ストレートで高卒で看護大学→病院に就職)の無知さを感じ、とても恥ずかしくなります。でも、看護師ってそういう方多くないですか?そういった方にこそ読んでほしい1冊です。

内容は『ビジネスマンである父が大学2年生の娘に向けて書いた「働くことの本質」を伝える本』として以下6つの章について書かれています。

  1. やりたいことがなくて悩む君へ
  2. 学校では教えてくれない世界の秘密
  3. 自分の強みをどう知るか
  4. 自分をマーケティングせよ!
  5. 苦しかったときの話をしようか
  6. 自分の弱さとどう向き合うのか

働くとはどういうことか?

どんな生き方がしたいのか?

考えさせられました。

やりたいことがない。今後のキャリアについて考えられていない方には響く内容ではないでしょうか?内容から学んだこと、感じたことを一部ご紹介します。

やりたいことを見つけるために自分の軸をみつけよ

私のように高校卒業してすぐに看護学校に通って、そのまま病院に勤める方ってめちゃくちゃ多いですよね。看護師の多くは病院に勤めることが当たり前ゆえに一般的な就職活動をしてきた方に比べて「自己理解/自己分析」をしてきていません。

看護師資格を取るために学校に行き、資格をとったら病院で働くものだと考えている方がほとんどではないでしょうか?

「自己理解/自己分析」をしないまま看護師になっている

一般的な大学生は、大学2年生~3年生の内に将来どこに就職したいか?自分は何をしたいのか?考えています。「自己理解/自己分析」をしています(していない人ももちろんいるかと思いますが、看護師に比べたら自己分析をしている方は多いはずです)。

病院で働くことが当たり前になっている看護師の場合は、どの病院で働くか?急性期か?慢性期か?成人か?老年か?小児か?といった看護師として働く専門領域を考えるくらいでしょう。

「自己理解/自己分析」をしない結果、自分の軸が見つけられていない

「やりたいことがないんだよね」とよく看護師の友人から聞きます。

この著書には「やりたいことがないのは自分の軸がみつかっていないからだ」「やりたいことをみつけるために自己分析をせよ」をいうメッセージがありました。

「やりたいことがない」と悩んでいる方は

  • 「自分を見つめなおす」こと。
  • 「自分の強みをみつける」こと。

が重要です。

私が印象に残っている言葉はこちらです。

自分が何をしたいのか分からない。自分の将来や仕事のことを考えると不安になる。

この不安は「わからないことをずっと放置してきた“うしろろめたさの闇”からあふれ出てきている。

その原因は「自分自身のことをわかっていないから」「自分の中の軸がないから」だ。

自分の「軸」を明確にすることは、就活戦線を有利に戦いぬくための戦略を立てることに他ならないのだ。

自分のことを理解するからこそ、自分のやりたいことはみえてきます。

正直、自分の軸を見つけるのは簡単ではありません。私自身、軸が見つかっているようで見つかっていないと感じます。時間をかけて、探していくようなイメージです。そんな私の年間目標は「ブレないこと」つまり「軸を見つけること」です。自分のペースで、自分に向き合い、やりたいことを見つけていきたいと考えています。

みなさんはいかがでしょうか?

やりたいことは自分で考えなければ誰も与えてくれません。

自分を見つめなおし、自分の強みをみつけることで自分に本当にあった道に進むための一歩を踏み出すことが大切です。

この本では3章で『自分の強みをどう知るか』というワークがあります。ぜひ実際に手に取って試してほしいです。

やりたいことをみつけるために自分の軸をみつけよう

会社に依存するな!自分のスキルに依存せよ!

会社は職能(スキル)を身につけるための手段であり、会社よりも重要なのは個人の職能(スキル)だと言います。

その理由は、「会社とは結婚できないから

どんな会社も10年後は20年後はどうなるかわかりません。

それに比べて個人のスキルは「一生ものの個人財産」であり、たとえ家が燃えても、会社がつぶれても、なくなることはありません。健康なうちは常に共にあり、それは生きる糧となります。

あなたにはどんなスキルがありますか?

会社に依存するな!自分のスキルに依存せよ!

「私は〇〇に勤めている」→「私は〇〇ができます」と言える人間になれ

会社で働くのは職能(スキル)を身につけるための手段です。

生活のために我慢することがデフォルトになっていませんか?

会社の看板がないと仕事ができない人。会社の外で通用するスキルを身に着けずに便利に使われている人になっていませんか?

大きな病院に勤めていたとき、私はその看板を使って生きてきました。その看板があることで家族も親戚も、嫁ぎ先のご両親も喜んでました。「〇〇に勤めているなら」という信頼もあったと感じました。

辞めてしまった今、今まで背負っていた看板がなくなったこともあり、自分のスキルが大事であることに気づきます。看護師というスキルはなくなるわけではなく、辞めてからもずっと活用できますが、それは職場でしっかりとスキルを取得すればの話だと感じます。

スキルがあればどこでも活かせます。会社に依存しなくても、自分のスキルを使った働き方、自由な生き方が選べます。

会社に言われた仕事をまんべんなく、薄く分散して、5年後、10年後経った後に何らかのプロになっているだろうか?

働くという意味が私の中で変わりました。嫌々働くよりも、意識して職能(スキル)取得のために努力したほうがスキル取得のスピードも質も段違いです。会社に依存するのではなく、個人のスキルを活かし、「私は〇〇ができます」と言える人間になりたいと感じました。

会社で働くのは職能(スキル)を身に着けるため

キャリアに悩むすべての方に役立つ本質的ノウハウ

『苦しかったときの話をしようか』は以下の6つの章からなります。

  1. やりたいことがなくて悩む君へ
  2. 学校では教えてくれない世界の秘密
  3. 自分の強みをどう知るか
  4. 自分をマーケティングせよ!
  5. 苦しかったときの話をしようか
  6. 自分の弱さとどう向き合うのか

この記事でお伝えしたことは1章のごく一部から学んだことです。

2章では資本主義とはどういうものか。サラリーマンを働かせて資本家が儲ける構造という驚きの世界を知ることができます。

3章では自分の強みを知るためにTLC(「T:思考能力」、「C:対人能力」、「L:統率能力」)のどの能力が高いかを調べ、職能の向き不向きをみつめていきます。自己分析の重要性を改めて感じました。

4章以降は実際に読んでみてください!

まとめ

自分では選ぶことのなかったであろう本ですが、読むことができて良かったと感じます。働くことの本質とは何か、知るきっかけになります。

ちょうど社会人丸3年を迎え、今後の働き方や生き方を考える時期である私にはぴったりの本でした。

就職活動をこれからするという方。

なんとなく就職したけど、仕事にやりがいはなく、自分のやりたいことが分からないという方。

キャリアについて悩んでいる方。

働いている方に、ぜひ手に取ってほしいと感じる本です。